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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第14章 智也の事情~専門学校②~

「やっぱりさ、デッカイ本屋さん行こうよ。
エロ本買うんでしょ?」
「今日はもういいや。帰るわ」

とてもじゃないがそんな気にはなれない。

精神的ダメージが底をついた。

「エロ本買わないなら……私が智也くんの……
相手してもいいよ……」
「はぁ?エロ本なんて冗談に決まってんだろ」

楢橋は俺を見上げ瞳に涙を浮かべていた。

「智也くんだったら……いいの……ホントに……」
「楢橋の相手は心が通い合った相手だろ」

瞳からこぼれ落ちた涙が頬を伝う。

「智也くんだったら……心が通い合って
いなくてもいい……椎名さんに想いがあっても」
「……同情か?」

情けなくも同情されたことが
心地よかったりもする。

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