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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第15章 すれ違い

私は今、町田駅にある専門学校の正門で
智也が出てくるのを待っている。

昨夜は一睡も出来ずにいた。

これからは智也の事情を理解し
ワガママも押し付けたりせず
素直な可愛らしい女になろうと誓った。

私たちは必ず上手くいく。

お互いを必要としているのだから。

専門学校を訪れて約一時間
智也一人が正門に向かい歩いてくる。

緊張する。

智也に声を掛けようとしたまさにその時だった。

「智也くーん!待ってよー!」

智也の後方で大声をあげながら駆け寄る女。

公衆の面前で智也とキスをしていた女。

智也はそんな彼女を笑顔で受け入れていた。

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