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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第26章 今は耐え忍ぶ時

「理佳ぁ!朝ゴハン作ったから食べよう!」

眠れたのか眠れなかったのか
意識が朦朧としている中
美鈴は私の部屋のドアを開け
大声で叩き起こした。

「もう少し寝かせてよ」
「体調悪い?お粥でも炊こうか?」

なんだろ……この女。

私を覗き見る表情に全くと言っていいほど
悪意を感じられない。

昨夜、智也とあれだけのことをしておいて
どうしてこのような表情が出来るのだろう。

並大抵ではない図太い神経の持ち主。

それがかえって恐怖に感じる。

「起きるよ。せっかく作ってくれたんだから」

美鈴のペースに引き込まれそうになり
その想いを慌てて振り切った。

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