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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第26章 今は耐え忍ぶ時

私と一緒に観たかった映画。

それは海外の作品で
女性同士の友情ものだった。

内容的にはかなり濃く
見方によっては同性愛にも感じられた。

お気に入りの映画と公言しているくらいだから
何度も観ているはずなのに
美鈴は号泣していた。

映画もドラマもドキュメンタリーでさえ
客観的に観てしまう私は
感情移入が出来ず
こうして泣いてしまう行為が信じられずにいた。

そして他人の為に涙を流したことなど
ただの一度だってない。

そういう意味では
私は冷酷な人間なのかもしれない。

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