テキストサイズ

理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第37章 山本雅樹の事情①

「私の汗が付いてしまったので、もう一度
浴びてください」
「でも……もう時間が……」

大学の先輩と、その知り合いの弁護士
今回の事件を担当する弁護士と
打ち合わせの約束をしている。

弁護士ともなれば時間にうるさいだろう。

「そうですか……何だかそれだと
申し訳なくて……」

椎名理佳が俺の為に申し訳なさそうな
表情をを浮かべているのを見ると
俺が悪いことをしているように思えてきた。

「じゃあ……御言葉に甘えて」

引力のようなものを感じた。

『理佳って不思議なの。そこに憧れるし
惹かれるんだけどね』

俺の愛車の助手席で呟いていた
高校生の頃の美鈴の言葉を思い出す。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ