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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第37章 山本雅樹の事情①

「私が高一の時にお会いしたことなんて
覚えていませんよね?」
「俺が美鈴を迎えに行った時ですよね?」

椎名理佳は顔を上げた。

「え……覚えていてくれて嬉しい」

そりゃ覚えてるだろう。

他の女子高生に比べて
群を抜いて美人だった。

「俺の車の前を素通りしてましたよね」

そして美鈴を無視している様子だった。

「雅樹さんを美鈴のカレシだと思って
素っ気ない態度をとってしまいました」
「どうしてですか?」

椎名理佳は再び俺の胸に顔を埋める。

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