私の熊
第5章 大切な日
どうせ。と言う言葉。
今までたくさん私が熊さんに使っていった言葉。
それがいつしか熊さんにまで写ってしまっていたんです。
熊さんは真似っ子。
ほんとに可愛くて大切な存在なんだ。
そんな大切な存在だとしても、ずっと側に居てもらえる訳じゃないのは分かっていたんだ。
最後はやっぱり私が折れて熊さんに聞き出した。
「もー!知りたい!」
「そう素直に言えばいいんだよー?」
熊さんは満足そうに教えてくれた。
私が聞くと、熊さんも私の事を聞いてきて、お互いの事を教えあった。
甘いものが好きらしい。
好き嫌いはほとんど無くて出されれば何でも食べる。流石大人。と思った。
そう思う私は単純なのかな。
ここでまさか住所も教えてもらえるとは思わなかったなぁ
熊さんに自分が認められてるみたいで、
凄く浮かれていました。