私の熊
第11章 熊さんが来た
歌も沢山歌って色んなことを話して、お酒を飲んだせいかかなこは目をしょぼしょぼさせていた
熊さんはそれに気付いていた
「いっぱい歌ったしそろそろ出るか」
「うん!めっちゃ楽しかったー!そう言えばどこで寝泊まりするの?」
「そこら辺にホテルいっぱいあるしょ!適当に歩きながら探そっか」
私は少々酔っているのか、最初の緊張感が消え、子供みたいにはーいと手を伸ばした
すると熊さんは伸ばした私の手をぐっと引っ張り立たせてくれた。
「そんな飲んでないのにフラフラでしょ。階段あるから足元きーつけて!」
「えへへ大丈夫だよー」
「ほんまか」
熊さんは心配そうに私の手を掴んでくれた。