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リモーネ

第4章 ツルバラ





そのまま暫くの間だまっていたが、かえで先輩の最寄り駅のひとつ前に着いたときかえで先輩に話しかけた


「あの、かえで先輩。」

「かえで。」

「…かえで。あの、朝迎えに来なくていいです」

「なんで?」

「部活とか勉強とか大変なのに俺のためにそんなに早起きしなくていいです」

「俺はセナちゃんの為だったら別にいいんだけどなぁ」

「俺ばっかしてもらってて申し訳ないですし、それに…」

「…それに?」

「朝、の、あの生理現象…というか…あの…」

俺は言いにくさから声を潜める

「朝勃ち?」

「…はい、そうなんですがちょっと声でかいです」

「えー?俺がしたげるじゃん~」

「ちょ、止めてくださいほんとに声でかいです…てかしなくていいです」

「セナちゃんのいけず!」

俺が声を潜めていったにも関わらずむしろ普通の声で言われてひやひやする



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