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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第6章 負けへんでっ!!

 その時、山本さんの一言が「玄武くん家、お風呂ないの?」


 僕は思わず「無くて悪かったな」と言った。


 ちょっと、ムッときた。


 お風呂に入って、出てくる時、番台にいたおばちゃんが、僕を呼んでくれた。


「好きなジュース、一本飲んでいいよ。娘のクラスメートなんでしょ」


 番台に座ってたのは、中嶋さんのお母さん。


 中嶋さんが、僕が来てることを言ってくれたみたい。


「いやいや、そんなの悪いですよ」と言いながらも、ありがたく、サイダーをいただきました。


 外に出たら、まだ山本さんもいるんだ。


 二人は、家が近いらしいんだよね。


 自転車乗ろうとしたら、山本さんが「さっきごめんなぁ」と言ってくれた。


 まあ、生まれた時から家にお風呂があったんでしょう。だから、家にお風呂が無いのが逆に珍しかったんだろうね。


 中嶋さんも、家にお風呂がないって。てか、お風呂屋さんでしょうが。


「別に、気にしてないよ」みたいなことを言って、帰ろうとした時、山本さんが「私の彼も、手品してるんよ」と言ったんだ。



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