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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第6章 負けへんでっ!!

「えっ?」てなもんです。


 そんなの聞かされて、どう対応したらいいのさ?


 僕は、ひょっとしたら彼氏と、マジックの質を比較されてたのかもしれない。


 しかも、山本さんの彼氏って、高校1年生なんだよ。


 僕は、人の彼氏なんてどうでもいい。その彼氏が手品してようがしてまいが、関係ない。


 だが、聞いた話、その彼氏が中学生のころ、ジュニアマジシャンの大会で優勝したらしいんだ。(ちなみに、当時は関西のマジックの組合かなんかが主催して、各地域で行ってたらしいのですが、今はまったく行われてないみたいです)


 ちなみに、この小学生部門で、西くんは賞を獲ったんですな。


 だが、それがどうかした?


 すると、中嶋さんが「違うの、玄武くんからラブレターをもらったことに、彼氏さんが怒ってるんやて」と言う。


 僕はその時、ハッキリと言った。


「僕は山本さんに、ラブレターなんて出してないっ!!」


 そこで、軽く言い合いになったが、結局は僕が出してないということは、信じてもらえた。


 山本さんは、彼氏にあの事を話したことで、僕が彼氏になにかされるんじゃないかと、心配していたらしい。


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