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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第6章 負けへんでっ!!

 さらに、僕が手品をしていることを聞いて、彼氏が、なんか、よけいな闘志を燃やしているとか。


 状況が面倒くさいことになってくる。


 てか、僕はなにもしてないわけよ。誰かがイタズラで、僕の名前でラブレター出して、なんか勝手にフラれて、さらに彼氏に目をつけられてって、なんなの!?


 山本さんも、この辺りでだいたい性格がわかってきたけど、ものすごく気が弱いんだよ。時々、情緒不安定な面がある。


 中嶋さんからも、彼氏の言うことばかりきいてるらしいって、そんなことを聞いたな。


 最初はただの片思いだったけど、フラれてからどうでもいいって、思ってて。


 てか、ラブレター書いたの誰だっての。


 また、中嶋さんの銭湯にはあれから行ってないんだけどね。


 そして、なんだかんだの2学期が始まります。


 ある日の放課後のことです。


「おい、玄武」とクラスメートの子が僕を呼んだ。


 そいつから、普段、呼ばれたことないから、ちょっとビックリして。


「南門で、お前を呼んできてくれって言われたんや。誰なん?」


 知らんがな。



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