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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第6章 負けへんでっ!!

 ラリ夫は、タバコに火をつけて吸い始めた。もちろん、この時は未成年だ。


 すると山本さんに「お前は学校の前やから、吸ったらあかんそ」て、あんたもだ。


 ちょっと待て、山本さんも吸ってたの!?


 イメージつかないんだけどっ!?


 完全に、恋が冷めましたよ。


 ラリ夫はたこ焼きがのった木の舟を突き付け「たこ焼き食う?」って、いらないよ。


 なに、その展開。木の舟にはたこ焼き2個って、あなたが食べなさいよ。


「里美から聞いたんやけど、俺とマジックで勝負がしたいんやて」


 一言も言ってない。てか、マジでシンナーやってんだろ!?


「そこまで言うなら、相手してやる」


 だから、なにも言ってないだろ。


 セリフはどうだったからは忘れましたけど、こんな感じの展開があったことは、間違いないです。


 ラリ夫はアメリカの50セント、ハーフダラーを出して、指の上でコロコロと転がし始めた。


 コインロールて技法だ。


 それだけで「負けた」と思った。


 彼が見せてくれたのは、まだあった。


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