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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第2章 始めてみる

 付録の本では、こんな感じ。


 【用意するもの】


 ロープ60センチ。種ロープ。ハサミ。


 セロテープを使って、種ロープを作る。


 これをロープと一緒に持って、種ロープだけをハサミで切る。


 ロープを引っ張って、もと通り!


 ……て、わかるかっ!!


 付録だから、そこまで詳しく書いていないんだ。


 氷を作るやつなんて、ハンカチの後ろに、丸めたサランラップを持って、グラスにハンカチをかけながら、水の入ったグラスに、丸めたサランラップを入れるだけ。


 それで、氷ができたように見える。


 小学生だから、それで納得できたんだろうけど、いま思えば、実演するには、かなり無理がある内容だった。


 こんなんじゃ、西くんに勝てないな。


 でも、あれがもし手品だったら、この付録の本では勝ち目がない。


 どうすれば、もっと不思議な手品が出来るんだ?


 どこに行けば、不思議な物が手に入るのか?


 そんなことばかり考えていた。



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