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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第7章 中学卒業、そして高校に

 本来なら、リングを6本使うところ、小型のチャイナリング同様4本でやることに。


 ちなみに、6本バージョンは、今でも出来ません。


 手順とリングの組み合わせと、細かい動作がややこしいから、諦めたのです。


 また、リングが重いから4本重ねて、外しと入れ替えをするってのがあって、それを指だけでやるんですよ。中学生にはレベルが高い技。


 しかも、1本のリングを宙に飛ばして、カチャンとはめるってのがあって、それがなかなか出来ない。


 何度も手に当たって痛いし、爪は内出血おこすし……。


 でも、出来た時の喜びは、標高341メートルの交野山の山頂に登った達成感ほどの喜びが(わかりにくいわっ!!)


 こうして、特訓を受けて、当日を迎えます。


 どこの会場だったか、まったく覚えておりません。


 地下鉄に乗って……たぶん、新大阪かな? そこまでは覚えている。


 人生初の大舞台。


 受付でエントリー番号の札をもらって、胸につけるんですよ。ただ、演技前は外していいんです。


 舞台裏はガチャガチャしてまして、緊張のあまり泣き出す小学生もいたり。


 エントリー番号は予選通過順の番号で、中学生部門では、6番でした。

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