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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第7章 中学卒業、そして高校に

 中学生部門は20人……だったはず。


 もちろん知らんやつばっかり。舞台にでるからか、髪のセットをバッチリ決めてたり、衣装も社交ダンスかと思うくらいの……えっ……衣装?


 衣装がない。


 そう、普段、お客さんの前でやることなんてないため、衣装を着ることなんて考えたことがなかった。


 やべぇ〜!!


 午前中は小学生の演技。昼から中学生。3時くらいから、高校生がはじまる。


 買いにいこうにも、交通費と昼飯代しかもっていない。


 どうしよう……。


 よく見ると、学校の制服を着ている者もいる。


 いや、最悪それでもよかろう。


 ジーパンに緑のとっくりセーター(今で言うタートルネック)上に白いジャンバー。


 マジシャンらしくない。テーブルマジックならいいかもしれない。


 ふじいあきらみたいに普段着っぽい衣装でも、違和感ないし。


 てか、リングマジックだから、衣装必要だよね。


 どうしよぉーっ!!



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