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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第8章 偉大な人に会うも、横道に逸れるあの頃

 まあ、こんな楽屋話を出すつもりはなかったんですがね。ちょっと大人の……てなもんで、少し書かせていただきました。


 ギャラもいただいて、ほわぁ〜となってたときに、現実に戻された出来事があった。


 外に出て、窓口を見ると、あの兄ちゃんが座っている。


 その窓口に一人の男性が立っていたんだ。


「あ、やっと出てきた」


 僕を見て、そう言ったんだ。


「はぁ?」


 よく見ると、僕の叔父さんだ。


「ええっ!!」


 荷物持って出てきた僕に歩み寄り「お前、こんなとこに出て、なにしてんのやっ!?」て、ことは見に来てたんだな。


 ストリップを見に来た叔父さんが、ステージに上がった僕を見て、もう一度僕が出てくるかどうか確かめてから、劇場を出てきたようだ。


 ちょうど、窓口のお兄ちゃんに聞こうとした時に、僕が出てきた。


「叔父さんも、ストリップ見に来てたってことじゃん」


「俺は、今独身だから、いいんだよ!!」


 そうバツイチ。いや、そんなのどうでもいい。


 叔父さんは理容師で、この近くのお店で、職人として勤めていた。



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