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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第9章 貧乏〜貧乏〜

 テレビを見れば、超魔術のパクりみたいな番組もよくやってた。


「超魔力」て、絶対マネしてんだろって、番組してたな。


 あの当時、ヒロ・サカイさん(現在のDr.レオン)とか、前田知洋さん、パピヨン大西さんとか出てましたね。


 とりあえずマジックは、趣味として続けることにした。


 それだけでもやっておけば、またプロとしての仕事を始める時に糧になるではないですか。


 しかし、マジックのネタなんて買えなかった。


 なぜなら、見習いの給料が6万円だったから。


 住み込み寮、まあアパートだったんですが、家賃2万3千円……だったかな?


 で、道具も買わなければならない。


 食事は店でも食べさせてくれたが、ある時から各自で食べてくれと言われ、3万プラスされた。


 だが、カット練習用ウィッグ(マネキンの頭)が、1個2千円するんだ。1週間で坊主になってしまう。


 店のマスターは「お客様にお洒落を提供する仕事だから、店の従業員もお洒落にしなくてはいけない。服装にお金をかけなさい」て、チェックされる。服代がかかるんだ。


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