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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第9章 貧乏〜貧乏〜

 服も靴も買わなきゃならない、またマスターが厳しい人で、これがいいと買ってきたならば「これは、安いよね。もっといいの買わなきゃダメ」て、ならもっと給料出せよって話よ。


 飯もなかなか食えなくて、5キロのお米を買って、ご飯炊いて、それにトンカツソースやら、マヨネーズやらかけて食べてた。


 近所に、焼肉屋さんがあったんよ。


 窓開けて、匂い嗅ぐのが好きだった。


 何度も「なにやってんだ」と思った。


 あの、駄菓子屋で売ってる薄く細長いカツあるじゃない。


 あれを玉子でとじてカツ丼にしたり、ポテトチップス砕いて、ご飯にのせたり、焼き肉のタレとマヨネーズをご飯にかけて、焼き肉定食を食ってるつもりになったり。


 風呂は銭湯に行ってたんだけど、週に2回行けたらいい方だ。


 石鹸は、駅のトイレや公園の公衆トイレにある、赤い網に入ったレモン石鹸が、蛇口にくくられてるの、見たことないですか?


 あれ、パクってました。やっちゃいけないって、わかってたけど、やりました。


 デカビタって炭酸ドリンクあるじゃないっすか。


 あれ、フタがついてるから、手洗い場にある液体の石鹸を入れて持って帰ったりね。


 すいませんでした。



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