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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第2章 始めてみる

 お腹が空くから、箱買いしているミカンをパカパカ食べる。そして、そのまま寝てしまいました。


 深夜2時頃におこされて、年越しそばを食べる。 


 具材を作る間がなかったから、いつも天かすとネギとかまぼこだけの、かけそば。


 食べ終わったら、僕らはさっさと寝る。


 お母さんはおせちを作りはじめる。


 お父さんは、店の入り口にしめ縄つけたり、鏡餅の飾り付けをする。


 もう新年を迎えてるんだけど、新年の準備を朝まで続ける。


 そんな中、僕は窓に向かって、手を合わせて「神様、僕にも不思議な力を下さい。西くんばかりに与えるのではなく、僕にも下さい」みたいなお願いを、天に祈っていた。


 今の小学生とはちがいまんな。


 ネットとか無い時代ですからねぇ。アナログの中のアナログ時代です。


 朝、10時になると、新年のバラエティー番組かかったテレビの前で、家族で「あけましておめでとうございます」と挨拶をして、雑煮とおせちを食べる。


 うちの雑煮は、両親が鳥取県の倉吉の生まれ育ちで、こちらの雑煮が小豆ぜんざいなんです。


 だから、正月だけ小豆ぜんざいは「お雑煮」と名前が変わるものだと思っていた。



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