テキストサイズ

奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第9章 貧乏〜貧乏〜

 翌日から、ちょっとリッチだった。


 近所の大衆食堂で食べた、焼きそば定食。


 美味かったなぁ〜!


 いつもは、白いご飯に、ウスターソースかけて食べてたんだ。


 ほかほか弁当で買った焼き肉弁当、最高だった。


 白いご飯に、焼き肉のタレとマヨネーズかけて食ってた時は、惨めだった。


 トンカツも食べに行ったよ。


 駄菓子屋のおつまみカツ(1枚30円)をご飯にのせて、トンカツソースをドバドバかけてさぁ。


 でも、それが出来て、また同じものを食べたいと思った。


 だから、理容師での給料、12万を基本に、なんとかマジックでも稼ごう。


 絶対にラリ夫が言う、自分を選んだ理由の答えを導き出そう。


 だから、理容師の技術と同時進行に、マジックも練習した。


 路上でやって見せられるパフォーマンスも考えた。


 マジックの百科事典を眺めながら、新ネタを探す。なにかヒントがないか? 新しい、凄いものは生み出せないか?


 だが、どう考えても、レンタルビデオでマジックのビデオ借りて見ても、なにも浮かばない。


 道具が必要、または、それを作る技術も必要だ。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ