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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第10章 関西奇術連合

 おもいっきり、電車移動だった。


 そのジョーカー高岩とかいうやつ、そのまんまの姿で、すました顔して電車乗ってんだよ。


 マジか!?


 しかも、よく喋りかけてきやがる。


 嫌だったんだ、仲間と思われるの。


 むっちゃ、見られてたし。


 あの時、たしか平日の夕方4時過ぎ頃じゃなかったかなぁ。


 女学生が凄い目で見てるんだよ。


「昭さん、見られてますよ。まあまあモテるんじゃないですか?」


 いや、お前の奇抜さに注目されてんだよ。


 絶対、こいつナルシストだよ。


 で、40分くらい電車で苦痛な時間を味わって、なんか、アパートみたいな場所に来たの。


 その2階の一室に入る。


 2LDKほどかな。


 洋間と畳の間があって、キッチンにテーブルがあって、二人のおっさんがいる。


「会長、戻りました」


「あら、ジョーカーちゃん、おかえり」 


 おっさんだと思ったら女だった。


 なんか、元議員さんの、井脇ノブ子に和田アキ子を足して3発蹴り入れたような感じ。



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