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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第2章 始めてみる

 ふと、あることに気が付いた。


“手に隠しとる”


 僕はお父さんからカードを受け取った。


 だが、小学生の僕の手には、トランプを隠すほどの大きさはなかった。


 だけど、これが、高島屋の河内さんのマジックのヒントとなった。


 鳥取の倉吉に着いて、タクシーで叔父の家に。周りは雪が積もっている。


 集まった親戚のおっちゃん、おばちゃんにお年玉を頂く。


 来る前、あれだけ嫌がっていたが、お年玉を頂くと、態度激変。


 数年ぶりに会う、いとこ達とも談笑。


 トランプをして遊ぼうってなったんだけど、トランプがない。


 いや、僕が持ってると、トランプを差し出すと、それを使ってババ抜きだの七並べだの大富豪だのと、みんなで楽しんだ。


 そしてまた、寝る前にまた、トランプで遊び出す。


 まるで修学旅行。


 1日、2日から来ていた人達は、今日、明日で帰っていく。


 うちは今日、おっちゃんの家で泊まり、明日、旅館で1泊することになる。


 トランプは手垢やジュースのベタベタがついて、なんかパリパリと音がする。


 プラスチックですからねぇ。



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