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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第12章 マジック新時代

 そんな高度な仕掛けがいるものは、さすがに出来ない。そもそも、即席では無理だわ。


 結婚式の披露宴にも、お祝いマジックをしてくれってのがあった。だが、いつぞやのトラウマがあってか、わざとロープ切りや、ハサミを必要とするやつ持ってったりね、地味な嫌がらせを知らない人らにしていた。心が病んでたんですな。


 バカ話的なエピソードがあったんですが、これは別でお話しましょう。


 まあ、この頃は、セロやDr・レオン等、新時代的なマジックを披露するマジシャンが多く出てきて、なぜか、我々にもそれを求められた。


 まあ、なぜかって言うのも変な話だわな。マジシャンなんだから、出来ないのかって、よく言われた。


 さっき言ったハンバーガーを出すネタもそうだが、描かれたフルーツの絵から、そのフルーツを出せって無茶苦茶を言われる。


「テレビでセロは入ったお店の絵で、それをやったぞ」


 あれは店が協力してっから、出来るんだよ!!


 そんなもん、突然出来たら、マジシャンじゃねえわっ!!


 いや、わかってましたよ。マジックも進化していって、それなりに凄いネタを求められてくるってのはね。



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