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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第3章 調子乗り豆マジシャン

 そして、輪っかの上を切ります。


 2本のロープが出来ます。そして、「これを1本にします」と言って、結びます。


 真ん中に、結び目が出来たロープになります。


 おまじないをかけて、結び目を引っ張ると、その結び目が移動します。


 結び目が外れてしまい、ロープは元通り。


 何度もやってみた。自分でも不思議に見えるくらいだった。


 手品は面白いじゃなく、凄いって感覚だった。


 妹にやって見せたら、物凄く驚いた。


 完成したんですよ。マジックが。


 自信があったから、さっそくお母さんに見せようとしたが「なによ? また手品するの? やってみ、見せてみ」と言われ、見せるのをやめた。


 こいつに見せるのはダメだ。どんな凄いのを、完璧にしても「ふ〜ん」で終わる。


 でも、その晩は嬉しすぎて眠れなかった。


 早く、西くんに見せたい。


 でも眠る前に、もう一度やろう。忘れないように。もう、興奮でした。


 翌日、西くんにやって見せたら思ったほど驚かなかった。


 なぜ?



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