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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第3章 調子乗り豆マジシャン

 実はこの時、自分が自力でマジックを作って完成させたことに自信持っちゃって、練習の時に、西くんに対してなんやかんやと、注文をつける。


 で、自分がネタをやって、西くんから「そこ、もっとスムーズにやったらどう?」とか言われたら、「そんなん言うんやったら、やってみいな」とか言い出して。


 西くんは我慢してたけど、急に嫌なやつになったと思ってたんじゃないだろうか?


 で、僕が高島屋で見た、河内さんのマジックを、お父さんのおふざけをヒントに自力で解いて、習得したマジックを見せたんだ。


 お土産物屋で買ったトランプを使ってね。


 でも、なにも知らない者が演じる真似事マジック。


 見せる角度や、不自然な動き、視線とかでもろバレしちゃって。


「えっ、いま手に持ってたやん」とか「こっそり入れてるやん」とか、指摘されると逆ギレしてた。


 自分はプロのマジックを暴いて、その技を見せている。つまり、自分はプロの同じつもりになっていた。


「それは、見てる方にも問題あるんちゃうん」とか、言ってた。


 嫌なやつだね。当時は天狗になりやすいやつだったんだ。



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