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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第3章 調子乗り豆マジシャン

 たぶん、この時の僕の顔は、『どうだ、見たか』と言わんばかりのドヤ顔だったことだろう。


 まさか、結び目が移動するなんて、思わなかったことだろう。


 だが、西くんがここで突拍子もないことをはじめた。


「先生、黒板を使っていいですか?」と聞いたんだ。


 クラスメート一人を、前に呼んだ。


 やろうとしてたことと違うじゃない。


 いま、思い出したことなんですが、西くんが次にやろうとしてたネタが、紙テープをどんぶりに入れて水をかけると、それがうどんになって食べられるってやつ。


 あの日本伝統奇術の「和妻(わづま)」と呼ばれる芸で本当は、燃やした紙が投げテープになって、それを集めて水をかけると、うどんになると言うものだが、小学生がいきなり伝統奇術の和妻をするのも、いま考えると凄い話だ。


 おそらく、地味だと思ったのだろう。出し物を断りもなく換えてきた。


 さて、黒板を使って、なにをしたのか?


 実はなにをやったか、僕は覚えていないのだが、おそらく、これをやってたのではないかと、たぶん、これだと思う。それを紹介しましょう。



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