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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第4章 お父さんのお土産と西くんからのプレゼント

 ガンダムも面白いけど、やっぱり手品も面白い。


 常に、我が家には、金属のリングがカチャンカチャンと鳴る音が響いておりました。


 なんて、単純なことでしょう。


 自分が面白いと思ったことは、なんでも興味を持つ子供でしたからねぇ。


 お父さんは、お母さんに「あんた、なんであんなんお土産に買ってくるの!!」と言われ、「まあ、ええやないか」の一点張り。


 後から聞いた話、新しいゲームとか欲しがられたら困るということで、リングを与えたという。


 休みの日に、百貨店へ家族で買い物に出ました。


 あれは6年生の夏だったかなぁ。


 そこは、阿倍野の近鉄百貨店。今は、あべのハルカスと言って、バカでかいビルになっておりますが、当時は屋上遊園地があったりした、楽しい場所でした。


 玩具売り場に立ち寄った時です。


 以前、スポンジの犬のマジックを買った、マジック用品売り場があった。


 思わず立ち止まった。


 そこで、以前とは違う男性が実演のマジックを披露していた。


「見ていっていい?」と駆け寄る。


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