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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第4章 お父さんのお土産と西くんからのプレゼント

「まあ、見るけど」


「僕のマジックの種、わかるんなら明かしてくれていいよ」


 なに、その挑戦的な態度。てか、誰もトリックを暴くともなにも言ってないし……。


 意味わからんと、連れてこられただけやし。


「ひょっとしたら、きみだったら、わかるかなぁ……」


 挑発されてるのか?


 とりあえず見てやろうと思った。


 だが、西くんが見せてくれたのは2つ。


 それは、この間、僕が買ってもらったタバコのマジック(中に入れたのはタバコではなく、短い鉛筆に入れ替えていた)


 西くんも買ったんだ。それも小学生らしく、タバコではなく、鉛筆でするところは、西くんらしいアイデアだ。


 それともう1つのマジックは、ある意味で驚かされた。


 それは、僕が高島屋で、河内さんが演じたのを見て、自力で解明したカードマジックだった。


 西くんは、僕がやったのを解明して、自分のモノにしていたんだ。


 正直、2つともわかった。だけど、僕は「わからないな」と言った。


 それだけ言って、僕は自分のクラスに戻った。



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