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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第5章 あの超能力者再び

 そのテレビ欄に、夜7時から「今夜生放送! ユリ・ゲラー、奇跡の超能力(仮題)」みたいな、タイトルが目につきました。


「えっ!? ユリ・ゲラー!?」


 引田天功さんに憧れる前に、夢中になった超能力者だ。


 その晩が、来るのを楽しみにしてまして、思わず新聞記事をまとめるのを忘れたんです。


 こんなときに、当てられるんですよ。


 社会の時間、授業終わるまで立たされました。でも、反省しておらず、心の中ではユリ・ゲラーを楽しみにしておりました(反省しろっ!!)


 テレビにかじりつく。


 テレビのアナウンサーの方が「テレビの前に、壊れた時計、スプーン、いらないゴルフクラブや硬い金属の物を置いてください」とか言うんですよ。


 壊れた時計なんて、そうそうあるもんじゃない。壊れたらすぐ時計屋さんに持っていくよね。でもね、動かないのが、あったんだ。


 緑色の目覚まし時計。壊れてんのに「ありがとう」って言ってた。


 あと、スプーンと、勝手に持ち出した親父のゴルフクラブ。


 仕事しる親父が、店(1階)で同じ番組を見てて、あわてて上がって来て、「よせよせっ!!」と言って、ゴルフクラブを持っていった。


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