テキストサイズ

奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第6章 負けへんでっ!!

 練習した赤いスポンジボールマニピュレーション。


 その好きな子の名前が、「山本里美(仮名)」さん。


 僕は山本さんの手にボールを1つ握らせる。この時、さりげなく、手を触ることが出来るんだよね。


 そして、僕が1つボールを握る。


 そのボールが消えて、山本さんの手に移動する。


「えぇーっ!! すごぉーい!!」


 この声を聞いた時、「やってよかった」と思った。


 マジックをしていることが、先生の耳にも入った。


 体育の先生が、水泳の授業の時、いきなり……


「玄武、ハト出せ」



 出来るかっ!!


 こちとら、水泳の授業で、小島よしおスタイルだ。


 ハトを隠せるとこ、1ヵ所しかなかろう。


 しかも、ハトが入ってたら、こっちが落ち着かんわっ!! 


 それに、そこだけ異様な膨らみ方してたら、よけいに不自然やし。


 たとえホンマに仕込んでいたとしても、どのタイミングで出せばいい?


 頑張ったかたちの背泳ぎくらいしないと、中でハトが死によるわ。


『クルックー』と鳴きながら頭だけ出してたら、見た目が卑猥じゃわ!!


 女子、逃げるわ!!


 男子、爆笑やわ。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ