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家政婦の水戸

第1章 家政婦、その名は水戸奈津子

 俺は山野羊(やまのよう)43歳。会社員だ。


 親父の悪ふざけで、つけられた名前のせいで、これまで付けられたあだ名が、メリーさん、ウール、ジンギス、山野羊だからヤギとも呼ばれた。


 見た目は羊とはほど遠い、抜け毛に悩んで20年の超薄毛だ。


 最近なぜか、ジャケットを脱ごうとすると、周りから「斉藤さんだぞ」と声がかかる。


 これでも、子供はいる。


 高2の女の子、恵実(めぐみ)と、中学生3年の紗知(さち)の二人だ。


 残念ながら、妻は3年前に乳癌を患って他界した。


 だが、俺も仕事が忙しいし、子供達も試験などがあって大変だ。


 だから、6月から週5で家政婦をお願いすることにした。


 だが、手数料も考えると、かなり出費がかかる。


 いろいろ探した結果、月5万で、ほぼ毎日来てくれる所があった。


 それでも仕事はキッチリとしてくれるという話なので、頼むことにした。



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