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箱……漆

第4章 王子


「―――――香も…死にたがっていたって事ですか?」



「死にたがっていた……と、言うのは誤解が有るかもしれません―――――…」



俺は、体に力が入っているのが解った―――――…




死にたがっていた訳じゃないなら…



なぜ…自殺なんかしたんだ!






「厳密に言うなら――――…

【死体】になりたかった…

が…理由でしょうか――…」





「――――――…死体に…なりたかった?」





俺の思考は……ゆっくりと停止していく…






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