箱……漆
第5章 白雪姫
俺は、やっと動く体で部屋の様子を監察する―――――…
コンテナと…言えばそうだが…
ちゃんと…ガラスに…壁…
水回りに――――…異臭対策…
今のところ完璧に…遺体と愛し合える環境――――…
香もここで…
死姦(シカン)されていたって事か!?
すると――――…隣の部屋では…
さっきの年配男性が…姫を抱きしめ…綺麗にしている…
キスをしたり…
乳房を舐めたり―――――…
膣の中に出した自分の欲望を…専用の器具で掻き出したり―――――――…
「姫―――――…よかったよ…
姫の中は…絶妙に緩く…固く…最高でした――――…
明日は、別の王子が貴方を愛してくれます…それまで…お休みください」
体を綺麗にしながら…
年配男性は、死体に話しかけ…ベッドに寝かせる―――…
「愛…ですね…」
男性が…俺の髪で遊び始めたころ―――――――…
年配男性は、コンテナの壁に設置されている…遺体安直のボックスに…姫を戻した――――…
「後手(ゴテ)君…見ていたんだろ?
ちゃんと録画できてるかい?
次の姫が来るまで…その映像で我慢するんだから……頼むよ」
男性は、俺の隣から立つと…機器の前に立ち――――…
「もちろん…森の中で発見した所から録画してます。素晴らしい映像に仕上がってますよ…」
男性は、後手と言うのか―――…
録画したばかりのDVDを…隣の部屋に続く扉の隙間から渡した―――――…