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第3章 疑いーENA sideー

「うまー!! 絵那の手料理久しぶりだから余計上手く感じるわー」
「喜んでもらえて嬉しいんだけど、来週まためっちゃ忙しくなりそうで、多分ほとんど会社で寝泊まりになると思う…」
「そーなの??? 寂しいな。 分かった。 今日はしっかり味わっとくわ」


久しぶりに二人での夕食。
雄一は、私が何を作っても褒めてくれる。
最近、二人でご飯食べる日も減ってきたなぁ…
一緒に住んでるのに、すれ違いーーー


「ごめんね。 結婚したら、仕事やめて雄一の事サポートするから」
「いいよ共働きで。 仕事、好きだろ??? 絵那いない時俺ちゃんと家の事してるだろ???」


雄一は私よりも出来るんじゃないかってぐらい掃除好きだし、洗濯もきっちりしてくれる。
唯一料理は私の方が上手い。


「うん、いつも助かってるよ、ありがとう」
「仕事してる時の絵那の顔、好きだよ」


雄一は褒め上手だと思う。
今まで何度雄一の言葉で救われてきた事だろう。
雄一がいるから頑張れるーーー


夕食の時に話していた通り、今週はとても忙しかった。


「絵那さん、こないだ駆の衣装担当だったんでしょ???」
「あっ、そうなのー。 西埜くんと同じグループの人だったんだねー」
「あいつ一般の認知度低いからね。 学業優先だから仕方ないけど」


今日は毎月やってるGOODBOYの撮影。


「えらいよねー、芸能活動しながら大学通うのって、大変なんだろうね」
「仕事はね、セーブしてるからそんなにだろうけど、ライブ会場の楽屋とかでテスト勉強してる時とかは大変そうだなーって思うよ」
「そっかー、すごいねー」


ライブの楽屋でまで勉強してるんだ…
偉いな…

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