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第4章 気になるーKAKERU sideー
撮影は順調に進んでいった。
絵那さんは、俺だけじゃなくて他の男性の共演者の衣装も担当しているので、カットが入る度に数人の出演者の衣装を整えたり着替えを渡したりと忙しそうだった。
撮影が深夜になる事もあり、次の撮影が早朝からなんて事もしょっちゅうで、スタジオの仮眠室で眠ったりしているスタッフの人達もいた。
絵那さんもその1人で、男性のスタッフに混ざって仮眠室で眠っている姿を度々見かけた。
女性が男性の中に混ざって眠っているのって、この業界の人の中では当たり前なのかも知れないけど、俺からしたら心配しかなかった。
撮影の合間に控え室でレポートと格闘していると、スタッフの人に声を掛けられた。
「失礼します。 お疲れ様です、今日丸山ちょっと別の仕事が入ってまして、代わりに担当させて頂きます、横田です。 よろしくお願いします。」
「あっ、女優さんの方の衣装されてる方ですよね、よろしくお願いします」
「あっ、覚えて下さってたんですか、ありがとうございます」
絵那さん朝スタジオ入りした時仮眠室で寝てなかったっけ…
今日別の仕事なんだ…
「絵那さん、さっきまで下の仮眠室で寝てましたよね」
「あぁ、見られてました??? あそこで寝るのやめなっていつも言ってるんですけどね、一応女子なんだし」
「一応って…」
呆れた様子の横田さん。
横田さんって、よく絵那さんと一緒にいるよなー…
でも仮眠室で寝てる所は見掛けた事がない。
「だって、普通あんなとこで寝ないでしょ。 いくら絵那が男ばっかの職場だから平気ったって、私だったら事務所で仮眠しますよ」
「まぁ…、そうですよね…。 あんな男の人ばっかの中で寝ちゃって、大丈夫なんですかね」
「私女と思われてないからとか言ってたけど、あの子の事狙ってる仕事仲間結構いるんですよ、彼氏もいるんだし、ほんと気を付けないと」
彼氏…いるんだ…
「彼氏、いるんすね」
「あぁ、はい、意外でしょ。 でも5年ぐらいかな、結構長く付き合ってますよ」
「いや意外って事はないですけど、そーなんすね…」
大人の女性なんだし彼氏ぐらいいて当たり前なはずなのに、何がっかりしてんだ俺…
絵那さんは、俺だけじゃなくて他の男性の共演者の衣装も担当しているので、カットが入る度に数人の出演者の衣装を整えたり着替えを渡したりと忙しそうだった。
撮影が深夜になる事もあり、次の撮影が早朝からなんて事もしょっちゅうで、スタジオの仮眠室で眠ったりしているスタッフの人達もいた。
絵那さんもその1人で、男性のスタッフに混ざって仮眠室で眠っている姿を度々見かけた。
女性が男性の中に混ざって眠っているのって、この業界の人の中では当たり前なのかも知れないけど、俺からしたら心配しかなかった。
撮影の合間に控え室でレポートと格闘していると、スタッフの人に声を掛けられた。
「失礼します。 お疲れ様です、今日丸山ちょっと別の仕事が入ってまして、代わりに担当させて頂きます、横田です。 よろしくお願いします。」
「あっ、女優さんの方の衣装されてる方ですよね、よろしくお願いします」
「あっ、覚えて下さってたんですか、ありがとうございます」
絵那さん朝スタジオ入りした時仮眠室で寝てなかったっけ…
今日別の仕事なんだ…
「絵那さん、さっきまで下の仮眠室で寝てましたよね」
「あぁ、見られてました??? あそこで寝るのやめなっていつも言ってるんですけどね、一応女子なんだし」
「一応って…」
呆れた様子の横田さん。
横田さんって、よく絵那さんと一緒にいるよなー…
でも仮眠室で寝てる所は見掛けた事がない。
「だって、普通あんなとこで寝ないでしょ。 いくら絵那が男ばっかの職場だから平気ったって、私だったら事務所で仮眠しますよ」
「まぁ…、そうですよね…。 あんな男の人ばっかの中で寝ちゃって、大丈夫なんですかね」
「私女と思われてないからとか言ってたけど、あの子の事狙ってる仕事仲間結構いるんですよ、彼氏もいるんだし、ほんと気を付けないと」
彼氏…いるんだ…
「彼氏、いるんすね」
「あぁ、はい、意外でしょ。 でも5年ぐらいかな、結構長く付き合ってますよ」
「いや意外って事はないですけど、そーなんすね…」
大人の女性なんだし彼氏ぐらいいて当たり前なはずなのに、何がっかりしてんだ俺…
