
if
第1章 出会いーENA sideー
「ファッション雑誌とかの仕事もされてるんですよね??? だったら、うちのメンバーの西埜耀(にしのよう)知りません???」
「西埜くん知ってます!! あっ、そうか、西埜くんてアイドルだった」
私が担当している雑誌『GOODBOY』の専属モデルをしている西埜くんとは、月に一度は顔を合わせる。
そうか、西埜くんてアイドルだったね…
「GOODBOYの時の西埜ってめっちゃ格好良いですよね!! あのスタイリングって絵那さんがされてるんですか???」
「あ、ハイ、そうです」
「えー!! そうなんですか!! 今日の撮影めっちゃ楽しみになった!!」
さっきまでガチガチ緊張モードで能面みたいな顔だった彼が、目をキラキラさせて名前呼びで満面の笑みをこちらに向けてくる。
疲れてるからか、不覚にも射抜かれそうになってしまった。
ファンの子はこんな笑顔にやられちゃうんだろうなぁ…
撮影に入ると、アイドルっぽくないと思ってしまった事を申し訳なく思う程のアイドルオーラがバンバン出ていて、直視出来ないくらいまぶしかった。
それでも謙虚な姿勢は変わらずで、衣装チェンジの度に手直しに入る私にすみません、とかありがとうございます等いちいち伝えてくれていた。
撮影終了後控え室へ衣装を引き取りに向かうと、彼はまだ帰っていなかった。
「失礼します。 お疲れ様でした。 衣装引き取りにきました。」
「あっ!! 絵那さん!! 今日はありがとうございました」
「こちらこそ、ありがとうございました。 まだ帰られてなかったんですね」
帰り仕度は済んでいそうだったが、机には何やら勉強道具が広げられていた。
「西埜くん知ってます!! あっ、そうか、西埜くんてアイドルだった」
私が担当している雑誌『GOODBOY』の専属モデルをしている西埜くんとは、月に一度は顔を合わせる。
そうか、西埜くんてアイドルだったね…
「GOODBOYの時の西埜ってめっちゃ格好良いですよね!! あのスタイリングって絵那さんがされてるんですか???」
「あ、ハイ、そうです」
「えー!! そうなんですか!! 今日の撮影めっちゃ楽しみになった!!」
さっきまでガチガチ緊張モードで能面みたいな顔だった彼が、目をキラキラさせて名前呼びで満面の笑みをこちらに向けてくる。
疲れてるからか、不覚にも射抜かれそうになってしまった。
ファンの子はこんな笑顔にやられちゃうんだろうなぁ…
撮影に入ると、アイドルっぽくないと思ってしまった事を申し訳なく思う程のアイドルオーラがバンバン出ていて、直視出来ないくらいまぶしかった。
それでも謙虚な姿勢は変わらずで、衣装チェンジの度に手直しに入る私にすみません、とかありがとうございます等いちいち伝えてくれていた。
撮影終了後控え室へ衣装を引き取りに向かうと、彼はまだ帰っていなかった。
「失礼します。 お疲れ様でした。 衣装引き取りにきました。」
「あっ!! 絵那さん!! 今日はありがとうございました」
「こちらこそ、ありがとうございました。 まだ帰られてなかったんですね」
帰り仕度は済んでいそうだったが、机には何やら勉強道具が広げられていた。
