
君の隣
第3章 衝撃ーNONA sideー
閉園間際の遊園地は、人もまばらで、観覧車もすぐに順番が廻ってきた。
乗り込み、先輩の向かいの席に座る。
「乃南ちゃん、こっち」
「え、あ…、ハイ」
先輩に手招きされ、横に座り直す。
「今日、どうだった??? 短い時間だったけど」
「あ、すごく楽しかったです」
「良かったー。 またどっか行こうね」
先輩の肩が横にあって、顔も近くて、心臓が飛び出しそうだ。
何を話したらいいのか分からなくて頭の中で言葉を選んではやめてを繰り返していた。
「乃南ちゃん、見て」
「えっ、はい???」
「外」
頭の中でぐるぐる考えていたら、先輩が私の肩を叩き、外を指差していた。
視線の先に広がったのは、一面の夜景ーーー
「…すごい、綺麗…」
「これを見せたくてさ、観覧車には絶対に乗りたかったんだ」
先輩…
そんな事されたら…、憧れから好きに、なっちゃいますよ…???
「もうすぐ、バイバイだね…」
「そうですね…」
「もうちょっと一緒にいたいな。 もっと話したいよ」
私の事を見つめてそんな事を言ってくれる先輩ーーー
「終電までまだ時間あるし、もし良かったらだけど、俺の家で映画でも見ない???」
「えっ…」
「今度一緒に映画行きたいなーと思ってるんだけどさ、今公開中の恋愛映画。 それの前編もうDVDで出てるでしょ。 それ見ようよ」
先輩って確か一人暮らし…
こんな遅くに行って、大丈夫かな…
でも、もう少しお話していたい。
「はい、じゃあ…もう少しだけ…」
乗り込み、先輩の向かいの席に座る。
「乃南ちゃん、こっち」
「え、あ…、ハイ」
先輩に手招きされ、横に座り直す。
「今日、どうだった??? 短い時間だったけど」
「あ、すごく楽しかったです」
「良かったー。 またどっか行こうね」
先輩の肩が横にあって、顔も近くて、心臓が飛び出しそうだ。
何を話したらいいのか分からなくて頭の中で言葉を選んではやめてを繰り返していた。
「乃南ちゃん、見て」
「えっ、はい???」
「外」
頭の中でぐるぐる考えていたら、先輩が私の肩を叩き、外を指差していた。
視線の先に広がったのは、一面の夜景ーーー
「…すごい、綺麗…」
「これを見せたくてさ、観覧車には絶対に乗りたかったんだ」
先輩…
そんな事されたら…、憧れから好きに、なっちゃいますよ…???
「もうすぐ、バイバイだね…」
「そうですね…」
「もうちょっと一緒にいたいな。 もっと話したいよ」
私の事を見つめてそんな事を言ってくれる先輩ーーー
「終電までまだ時間あるし、もし良かったらだけど、俺の家で映画でも見ない???」
「えっ…」
「今度一緒に映画行きたいなーと思ってるんだけどさ、今公開中の恋愛映画。 それの前編もうDVDで出てるでしょ。 それ見ようよ」
先輩って確か一人暮らし…
こんな遅くに行って、大丈夫かな…
でも、もう少しお話していたい。
「はい、じゃあ…もう少しだけ…」
