
君の隣
第4章 衝動ーKOUKI sideー
安浦の裏の顔を知ってからというもの、大学では常に彼女の事を目で追うようになっていた。
いや、その前からそうだったのかもしれないけど。
最近、彼女が安浦から声を掛けられたようで、図書館でよく会っているのを目撃するようになった。
傍から見れば、恋人同士のように見える程似合っていた。
あいつに何かされないうちに彼女から離さなければ…
そうは思っても、自分の立場もありなかなか行動に移せずやきもきするだけの日々を送っていた。
「もう、とりあえず好きだって言っちゃえば???」
「へ!? いや無理無理、多分俺彼女からあんまり良く思われてないし」
「そんなの、言ってみなきゃ分かんないだろ」
雑誌撮影の合間、控え室でメンバーとわいわいやってる時に、蓮から突然突拍子もない事を言われて飲み物を吹き出しそうになった。
「ダメダメ、俺なんかに告られたって彼女困らせるだけだって」
「まぁ、一応芸能人だしな、お前も」
「もう、一応ってそんな言い方やめてよー」
ほんとに、蓮は時々俺への当たりがキツい。
それも友達以上にお互いに心を許しているからだろうけど。
雑誌の撮影を終えて、それぞれ次の仕事や打ち合わせ等に向かう中、俺は大学の資料室へ向かった。
芸能人だからって優遇してくれるゼミの教授を上手く使って、来週提出の課題の内容を早々に教えてもらい時間のある今週に仕上げさせてもらった。
他の人より早くに課題に取り掛かれるから資料室も空いているし、文献も選び放題。
他の人はそろそろ課題に取り掛かる頃だろうから、借りてた文献を返そうと、資料室に向かっていた。
「ここにいたんだ」
文献を本棚に戻していると、背後から声がした。
「…誰???」
「こないだクラブで見掛けたけど、あーゆーとこよく来るの???」
「…あぁ、ミスキャンパス…」
思い出した、というか暗くて顔はよく覚えてなかったけど、安浦とイチャついてた女だ。
「知ってくれてるんだ、私の事」
「知ってるというか、尻の軽い女ってゆー印象」
「あー…、そっか。 もしかして、安浦くんとキスしてるとこ、見られちゃった???」
いや、その前からそうだったのかもしれないけど。
最近、彼女が安浦から声を掛けられたようで、図書館でよく会っているのを目撃するようになった。
傍から見れば、恋人同士のように見える程似合っていた。
あいつに何かされないうちに彼女から離さなければ…
そうは思っても、自分の立場もありなかなか行動に移せずやきもきするだけの日々を送っていた。
「もう、とりあえず好きだって言っちゃえば???」
「へ!? いや無理無理、多分俺彼女からあんまり良く思われてないし」
「そんなの、言ってみなきゃ分かんないだろ」
雑誌撮影の合間、控え室でメンバーとわいわいやってる時に、蓮から突然突拍子もない事を言われて飲み物を吹き出しそうになった。
「ダメダメ、俺なんかに告られたって彼女困らせるだけだって」
「まぁ、一応芸能人だしな、お前も」
「もう、一応ってそんな言い方やめてよー」
ほんとに、蓮は時々俺への当たりがキツい。
それも友達以上にお互いに心を許しているからだろうけど。
雑誌の撮影を終えて、それぞれ次の仕事や打ち合わせ等に向かう中、俺は大学の資料室へ向かった。
芸能人だからって優遇してくれるゼミの教授を上手く使って、来週提出の課題の内容を早々に教えてもらい時間のある今週に仕上げさせてもらった。
他の人より早くに課題に取り掛かれるから資料室も空いているし、文献も選び放題。
他の人はそろそろ課題に取り掛かる頃だろうから、借りてた文献を返そうと、資料室に向かっていた。
「ここにいたんだ」
文献を本棚に戻していると、背後から声がした。
「…誰???」
「こないだクラブで見掛けたけど、あーゆーとこよく来るの???」
「…あぁ、ミスキャンパス…」
思い出した、というか暗くて顔はよく覚えてなかったけど、安浦とイチャついてた女だ。
「知ってくれてるんだ、私の事」
「知ってるというか、尻の軽い女ってゆー印象」
「あー…、そっか。 もしかして、安浦くんとキスしてるとこ、見られちゃった???」
