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神様の願い事

第1章 不思議な噂

《sideM》



翔「なんか最近凄い仲良くない?」

潤「ん?」

翔「ほらアレ」


相葉さんとニノがいちゃこらしてた。


潤「いつもの事でしょ」

翔「や、そうなんだけどさあ」


今日はリーダーがまだ来てない。
だからニノは相葉さんにべったりだ。
んで翔さんは少し残念そうにしてる。


翔「なんかいつもより親密な気がするんだよね」

潤「いいんじゃない? 仲悪いよりマシでしょ」

翔「まあそうだけど」


すげえな神様。
やっぱ願いって叶うんだ。

相葉さんの願いは聞いてない。
だけど聞かなくても分かる。
なんせ単純だから。


智「おはよ~…」

和「遅かったじゃん…ってかなに。くっさ!」

雅「わ、凄いね。二日酔い?」

和「んも~ どんだけ呑んだんだよ~」


リーダーが二日酔いと聞いて翔さんの顔色が曇る。
二日酔いが心配なんじゃない。
昨日誰と呑んでたのかが気になってるんだ。


潤「はい、これ効くよ?」

智「ん、ありがとう…」


良かった薬持ってて。
だけど相当呑んだな。
いつもなら笑顔で受け取ってくれるのに、今日は顔が死んでる。
こんなの俺だって心配になる。


潤「本当どれだけ呑んだの。まさか朝までとか?」

智「や、そんなに遅くない。ただ、ちょっと量がね…」


どっちにしろ呑みすぎだ。


潤「水も多目に飲んだ方がいいよ」

智「ん」

潤「あ、ポカリの方がいいかな」

智「んふ、お前はいつも優しいね。ありがと」


お、笑った。


潤「いやいや、リーダーの為ならこれくらい」


そんな事言われるとちょっと照れるな。

この人はいつもそうだ。
恥ずかしがりやの癖にこういう事はサラッと言う。
それでふにゃふにゃの笑顔を惜し気もなく見せてくるんだ。

そりゃ誰だって照れるに決まってる。


翔「そんなになるまで、誰と呑んでたの…?」


曇った顔を直しながら聞くけど戻ってない。
結構顔に出るんだよな。


智「誰とって… 友達だよ?」

翔「そう…」


二人の視線が絡む。
リーダーはきょとん顔。
翔さんはヘンな顔。

ヘンな顔の翔さんの心情はなんとなく分かるけど、リーダーはどうなんだろ?


やっぱあの人はよく分からないな。





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