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神様の願い事

第3章 変化



智「本当にお前は心配性だね?」

潤「え?」

智「様子見に来たんじゃないんでしょ?」


なんだ、バレてるのか。


智「今日ずっと不思議そうな顔してたじゃん(笑)」

潤「だってリーダーが変な顔してたから」

智「変てなんだよ(笑)」


情けないというか、呆れたというか、そんな表情で俺を笑うんだ。

こっちは気になって来てるってのに、呆れられる筋合いなんて無いけど。


智「なんもないよ?」

潤「へ?」

智「ほんとに、ちょっと振り付けが気になってただけ」


少し疑いを残して“本当に?”と顔を覗くと。


智「ふふ、それだけだよ」


優しく笑うんだ。
勘ぐられる事を嫌がってるのか、安心させようとしているだけなのか分からないけど。
その表情を見てしまうと、これ以上突っ込めなくなるんだ。


潤「ったく...。いっつもそれだよ」


あ~あ、なんて俺が溜息を吐くと、申し訳なさそうに笑って。


智「本当なんも無いんだって」


分かっててやってるな。
だって笑うリーダーは本能で俺を制してる。


潤「ま、いいけど…」


そんなに嫌なら聞かないし。
そんなに心配させたくないなら安心したフリしてやるよ。


潤「でも振り付け応援しに来たのは本当だよ。DVD持ってきたんだ。見よ?」

智「そっか。ふふ、ありがと」


そうやってチビチビとワインを呑みながら画面を見る。
自分達の過去映像なんて見ながら肩を寄せ合って。

クスクスと笑いながら見るんだ。


智「あっはっは、相葉ちゃんすげえ」

潤「リーダーもふざけ過ぎでしょ(笑)」


クスクスと笑うと寄せた肩が時折ぶつかって。

そこがぽかぽかと温かくなる。


智「いやぁ、惚れるわ。本当お前カッコイイな」

潤「ふふ、ありがとうございます」


こんな関係、幸せだ。


男同士できもちわりぃって人は思うかもしれないけど。


だけど俺は、この関係を大切にしたい。







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