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復活love【ARS.A】

第1章 ~好き~

「押し相撲、嫌いだった?」



柚希ちゃんは、僕に聞く。





「き、嫌いじゃない!けど、何で押し相撲?」



急で驚いた。



いきなり押し相撲しよう、って言われて。



嫌じゃないけど、何故?っていう気持ちが…。






「何となく。私もひまだったから。」




と、柚希ちゃんは答えた。






「そうなんだ。じゃあ、しよっ。」



「うん。」






そうして、押し相撲が始まった。







「うわっ、意外と力強いね。」


僕が負けそうになっていた。



「まーくんが弱いだけだよ。」


でも、僕も粘り強く、なかなか勝負が決まらなかった。



その時だった。




どんっ



「うわあ!」



柚希ちゃんの背中を押すような形で、誰かがたまたまぶつかってしまった。




柚希ちゃんは前に倒れて来る。



僕は慌てていた。




チュッ




「!!」


たまたま、キスしてしまった。


ほっぺとかじゃなくて、唇のほうの。



「…」


しばらく沈黙が続く。

そりゃあそうでしょ。

キスしちゃったんだもん。



「…大丈夫?」


始めに声を出したのは僕だった。


「うん。」


柚希ちゃんがそう答えたのと同時に、チャイムが鳴った。

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