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腹黒ドS王子の愛する人2

第3章 亀裂

「本当は、ずっとこれを言いたかった。」




確かに、勘違いかもしれないなら本当のことをすぐに話せばいいはずだ。




なのに、何故秋夜は言わなかった?






「じゃぁ、なんで?」






ゆっくりと秋夜の腕を離して正面に向かう。





「どうして言わなかったの?」





その質問に秋夜の瞳が揺れた。まだ何かを悩んでいるように.....








俺はそんな秋夜を見つめて言った。





「大丈夫。信じるから。」













「.......オリバーの会社は、うちの1番の取引相手なんだ。」






数秒悩んで秋夜の口から出た言葉。










「葵にこのことを弁解したら、取引を辞めると脅されたんだ。」



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