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短編集2

第5章 美形×平凡特集

ばかだな.....


そう言って礼央の手が俺の頬を愛おしそうに撫でた。






「多分、聖が俺に気づくより先に......
俺は聖のこと見つけてた。」



「え.....」




俺が礼央に一目惚れしたのは、初めて礼央に会った時。



それより前に?


どっかであったっけ?






「入学式の前日。」


「前日......あっ!」





そういえば、確か前日は入学式が待ち遠しくて、一人で大学にきてたっけ.....




そこに礼央がいたの?





「最初はさ、大学受験控えてる高校生でもきたのかと思って。」



そこまで言ってよほど可笑しかったのか礼央にが笑う。



「どーせ童顔だよ!」


「悪い悪い、怒っても可愛いだけだからやめとけ」

「なっ!」

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