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剣と剣がぶつかりあい、歪な音をたてる。
ここ、剣の間では剣の稽古が出来る帝国の都市唯一の場所である。
だが、この場は帝国騎士でしか立ち入る事はできない。
その為この場にいる人の大半が男性でちょっとむさくるしい気もするが致し方ない。
この帝国騎士団は、性別制限は無い。その為か戦場には似合わない程の美女もちらほらいる。
その帝国騎士団、一番の美女とも言われているのが
＜モユカ・ブルーナ＞
である。綺麗に伸ばされた澄んだ青色の髪は腰あたりまで伸ばされ、目は深海のように吸い込まれそうなほど綺麗な瞳。そして、唇は淡い桜色に染まっていてそれに似合うように整った顔立ちとスラットした体型。だが、男達は思った。「もっと胸があれば完璧なんだ。」と...
そんな事を言われている副隊長は、ド天然で全く気づいてはいなかった。

「やめーい!!」

モユカの号令がかかるのと同士に兵士達は、一斉に姿勢を整え剣を鞘にしまった。

「これから、皆には私と手合わせをしてもらう。」

モユカがそう告げると周りはざわついた。
そう。モユカは隊長よりも剣の腕が上なんではないかと、疑われる程の達人であった。その為兵士達は、きっと動揺したのだろう。

「静まれーい!!皆には一人ずつ私と手合わせしてもらい、3分たりとも、もたかなかった奴は次の戦場には行かせられない。そんな事があれば帝国騎士団の一員として恥だろう。ならば！たったの3分もってみよ！チャンスは一回...始めるぞ!!尚、この司令は隊長自らの命令でもある。心して取り掛かるように!!」
「はっ!!」

兵士達は、モユカの指示に従って手合わせを次々と挑んでいった。
恥さらしになりたくないのか、大半の兵士は3分もったがその大半にみたなかった兵士達は、ことごとく恥さらしとなった。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・

コンコン。

「失礼します。」

誰もいない廊下に済んだ声が響いた。

「入りなさい。」

図太い枯れた声が扉の向こうから響いた。

「はい。」
「稽古は済んだかね？モユカ副隊長。」
「はい。大半の兵士達は、3分持ちましたが...やはり何名かの兵士達は3分も、持ちませんでした。」
「うむ。大半も合格したのか...モユカ副隊長手を抜いたりはしていないだろうな？」
「そんな事！そんな事でもしたら副隊長の恥です！」