teardrop
第6章 6滴
学校に到着して教室へ行く透花。
しかし、自分の席がどこか分からない。
誰かに聞こうにも聞けそうな相手がいない。
元友人達は久々に登校した透花を見ながらヒソヒソ話している様子で近寄り難い。
どうしようか困ってると、そこへ松本が登校してきた。
松本はすぐ透花に気付いて「おはよ!トーカちゃん」と挨拶した。
「おはよ…あの…松本君。…私の席、どこかな?」
松本から声をかけてもらった事で、自分の机がどこにあるのか聞く事ができた。
「ああ、席替えしたんだ…あそこがトーカちゃんの席だよ」
松本は窓際の後ろの席を指差して透花に教える。
席に座って落ち着いた透花は久々に教室の窓からの眺めを見る。
松本は自分の席に鞄を置くと、すぐに透花の方へ行って「まだ暑いね」と話しかけた。
透花は、急に思い出したように「あ、松本君!あの…前に会った時…発作で驚かせたみたいで…ごめんなさい」と謝った。
「えっ!?別にそんな事…」
「あと…途中から記憶が無くて覚えてないんだけど、後からお婆ちゃんから聞いて…。家まで送ってくれたり、何か色々と私…迷惑かけたみたいで…」
「いや、あれは…勝手に送っただけだし気にしないで…えっと、体調は?」
「…まだ時々」
松本は心配そうに透花を見る。
「そっか…。あっ…何か俺にできる事あったら遠慮なく言って!体、早く良くなるといいね」
明るく言う松本の心遣いに透花は素直に嬉しく感じていた。
しかし、自分の席がどこか分からない。
誰かに聞こうにも聞けそうな相手がいない。
元友人達は久々に登校した透花を見ながらヒソヒソ話している様子で近寄り難い。
どうしようか困ってると、そこへ松本が登校してきた。
松本はすぐ透花に気付いて「おはよ!トーカちゃん」と挨拶した。
「おはよ…あの…松本君。…私の席、どこかな?」
松本から声をかけてもらった事で、自分の机がどこにあるのか聞く事ができた。
「ああ、席替えしたんだ…あそこがトーカちゃんの席だよ」
松本は窓際の後ろの席を指差して透花に教える。
席に座って落ち着いた透花は久々に教室の窓からの眺めを見る。
松本は自分の席に鞄を置くと、すぐに透花の方へ行って「まだ暑いね」と話しかけた。
透花は、急に思い出したように「あ、松本君!あの…前に会った時…発作で驚かせたみたいで…ごめんなさい」と謝った。
「えっ!?別にそんな事…」
「あと…途中から記憶が無くて覚えてないんだけど、後からお婆ちゃんから聞いて…。家まで送ってくれたり、何か色々と私…迷惑かけたみたいで…」
「いや、あれは…勝手に送っただけだし気にしないで…えっと、体調は?」
「…まだ時々」
松本は心配そうに透花を見る。
「そっか…。あっ…何か俺にできる事あったら遠慮なく言って!体、早く良くなるといいね」
明るく言う松本の心遣いに透花は素直に嬉しく感じていた。