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teardrop

第7章 7滴

ずーっと怒りっぱなしの新崎。

「お前らみんな、飯抜きにしてやるからな!」

その言葉に彩が慌てる。

「ちょっ、ちょっと〜…ご飯抜きだなんて酷過ぎない!?成長止まったら、イイ女に成長できなくなっちゃうじゃん!」

「知るかっ!」

「そんなぁ…。新崎さんが作る賄いは凄く美味しいし、仕事に来る楽しみの一つなのにぃ…」

力が抜け、残念そうな彩の様子。

紗英は堪らず吹き出して笑う。

そして「確かに、ご飯は凄く美味しいよね」と言った。

新崎は料理の腕を褒められ、少し怒りがおさまったようだった。

舌打ちすると彩に対して「おいコラ、そっちのクソガキ。あんまり、こっちのクソガキに悪い事教えんじゃねーぞ」と言うと、奥の調理場へと戻って行った。

夕方、仕事を終えると透花は「あんなに新崎さんを怒らせたら私が仕事を教えてもらったり、やりにくくなるじゃない」と彩に言った。

彩は「ごめん、ごめん」と言うと一息ついた。

「でもさ…新崎さんって、いつも怒ってばかりだけど、本当は凄く優しんだよ」

そう言うと、穏やかな笑顔で新崎の話を始めた。

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