teardrop
第4章 4滴
松本達が帰ろうとした時。
透花は急に頭を抱えて小さく「う…うぅ…」と唸りだす。
そして地面に手をつくと、そのまま横に寝そべるよう倒れた。
祖母が声をかけても応答がない透花。
透花は気を失ってるようだった。
玄関先で倒れた透花を祖母は一人ではどうする事も出来ずに困ってると、藤沢と松本の二人が家の中へと運び入れた。
祖母は二人に冷えたお茶とお菓子を出すと「ほんと、助かったわ…」と言い、やっと落ち着いた様子で小さく溜め息をついた。
「あの…トーカちゃん、何か病気ですか?」
松本の問いに祖母が少し表情を曇らせて「ちょっとね…まだ退院して間もないし。それに、いろいろ心労が…それで過呼吸発作を時々おこすのよ」と話し出した。
透花は祖母の所に住んで病院に通ったりしながら療養中である事を黙って聞いていた松本と藤沢。
少しして、透花が目を覚ます。
透花はリビングにいる藤沢と松本の姿に驚いた顔をして「どうして…」と言いかけたが、すぐに激しい頭痛で顔をしかめて壁によしかかる。
松本は「トーカちゃん!まだ寝といた方がいいんじゃ…」と声をかけて立ち上がる。
透花は痛む頭を手で押さえながら「私…どうやって帰って…何で松本君達が…?」と言うと、力無くしゃがみこんだ。
発作を起こしてからの記憶は透花に無かった。
透花は急に頭を抱えて小さく「う…うぅ…」と唸りだす。
そして地面に手をつくと、そのまま横に寝そべるよう倒れた。
祖母が声をかけても応答がない透花。
透花は気を失ってるようだった。
玄関先で倒れた透花を祖母は一人ではどうする事も出来ずに困ってると、藤沢と松本の二人が家の中へと運び入れた。
祖母は二人に冷えたお茶とお菓子を出すと「ほんと、助かったわ…」と言い、やっと落ち着いた様子で小さく溜め息をついた。
「あの…トーカちゃん、何か病気ですか?」
松本の問いに祖母が少し表情を曇らせて「ちょっとね…まだ退院して間もないし。それに、いろいろ心労が…それで過呼吸発作を時々おこすのよ」と話し出した。
透花は祖母の所に住んで病院に通ったりしながら療養中である事を黙って聞いていた松本と藤沢。
少しして、透花が目を覚ます。
透花はリビングにいる藤沢と松本の姿に驚いた顔をして「どうして…」と言いかけたが、すぐに激しい頭痛で顔をしかめて壁によしかかる。
松本は「トーカちゃん!まだ寝といた方がいいんじゃ…」と声をかけて立ち上がる。
透花は痛む頭を手で押さえながら「私…どうやって帰って…何で松本君達が…?」と言うと、力無くしゃがみこんだ。
発作を起こしてからの記憶は透花に無かった。