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誰も愛せない

第2章 変化…

翌朝…
祐一が会社に着くと
坂上が喫煙室から顔を出し
「中谷主任おはようございます!」
そう言うと当たりを見回し、誰も
見ていない事を確認すると…
祐一に手招きをして呼んだ。

何だよ…朝から…
祐一は面倒くさそうに坂上の所に
向かった。

「何だよ潤!」

「中谷主任、後で話しがあるんですけど
今日時間ありますか?」
坂上は
何時になく真面目な顔で祐一に言った。

祐一もそれを察して、真面目に答えた。

「今から一件予定を済ませてくるから
終わったら連絡する。
お前はそれで大丈夫か?」

「大丈夫です。」

「じゃぁ、後で連絡する。」
そう言うと祐一は喫煙室を出て
設計部へ向かった。


「由美子先輩!おはようございます!
今ちょっと良いですか?」
由美子は大学の先輩で大学の
時からの知り合いだった。

「ちょうど良かった。祐一ちょっと座って」
祐一は打ち合わせテーブルに座った。

由美子先輩何時もながら綺麗だよなぁ…
性格さえ良ければなぁ…
祐一はそんな事を考えていた…

「祐一!聞いてんの!」

祐一は慌てて
「聞いてる聞いてる!」
全然聞いてなかった…

「もう!聞いてなかったくせに!」
由美子は少し怒っていた。

「ごめんなさい。由美子先輩が
何時もより綺麗で見とれてた。」

由美子は祐一を睨みつけた。

「はい!ごめんなさい。
打ち合わせしましょう」
由美子先輩怖w…

「じゃぁ、始めるよ!」


20分程で打ち合わせは終わった。

「お客さんはそれで納得して貰うんで
由美子先輩はそれで進めて下さい。
後で連絡します。」

「わかった。じゃぁよろしくね」
由美子は席を立ちながら言った。

祐一も設計部を出てお客さんの所に向かった。




「それではこれで進めさせて頂きます。
図面が出来上がり次第連絡して、契約日
の調整しましょう。
それではこれで失礼いたします。」
祐一はお客さんの所を後にした。

由美子先輩に連絡しとかないと
またうるさいからなぁ…

「もしもし、お疲れ様です。
中谷です。由美子先輩、杉崎様には
了承して貰いましたんで、…。
はい。…。
はい。…。…。
由美子先輩お願いします。」

完了っと…
次は潤だなぁ…

「もしもし、お疲れ。
ああ、今終わった。
……。
じゃあそこに10分位で行けると思う。
……。
ああ、後で。」





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