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誰も愛せない

第1章 予感…

ピィッピィピィッピィ…

布団の中から目覚まし時計に手を伸ばし、アラームを止めた…


数秒ほどして…ベットから這い出る男…


彼は中谷祐一 30歳 178/66
某大手ハウスメーカーの営業をしている。
少々?かなり?女癖の悪いイケメン独身。





リビングでコーヒーを入れる…

ゴボッゴボッとコーヒーのいい香りが祐一の眠気を覚ます…



ふっと…昨夜、睡眠を邪魔するLINEがあった事を思い出しスマホを手に取り、LINEを開く…

美香…①
「美香か…」
でも…こんな時間にしてくるのは珍しい
と思いながら見る。

美香1:46
明日の夜一緒に食事したいな〜❤️
食事…何か嫌な予感するな。



「後で返信しとくかっ。」
祐一はボソッとつぶやき、コーヒーをカップに注いだ…
コーヒーでも飲んで目を覚まそう。

音無 美香 24歳 取引先の事務員だ…
美人でスタイルもいい、うちの支店でも狙っている奴は多い…
祐一との関係はあえて言うなら一度寝た女…という程度で美香が一方的に祐一に想いを寄せている女だ…


祐一はコーヒーを飲み干し身支度を始めた…

今日は営業会議の日だな。何でか
やっぱり濃紺のスーツを着ちゃうんだよなっ。
営業会議は濃紺のスーツを着る事に決めている…
特に意味はないのだが…
習慣みたいなものだ…



祐一は鏡の前に立ち、パンッパンッと両手で顔を軽く叩き

「俺は出来る」

とつぶやいた…




そして会社へ向かった…



会社の駐車場に着くと…後輩の坂上(坂上 潤24歳)が車から降りたところだった…

祐一は車の窓を開け…
「潤!おはよう!」と声を掛けた。

「中谷主任おはようございます!」

坂上は体育会系の挨拶で祐一に会釈して、駆け寄って来た…


祐一は車を駐車し終わり車から降りて

「潤は体育会系だなぁ〜 朝から暑苦しいよ」っと
たわいもない会話をしながら支店へ入って行った…



「おはよう!」
祐一と坂上は挨拶しながらデスクに着いた…

「中谷主任コーヒーどうぞ」
優しい口調で総務の香奈ちゃん(水木 香奈 23歳)が祐一のデスクにカップを置いた…

香奈ちゃん気が効くんだけど…
何か怖いんだよね〜と内心思いながら

「香奈ちゃん、ありがとう」
祐一は微笑みながら答えた…








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